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BLOG 匠建枚方 新築ブログ

2023年07月20日

未熟な大工が建てる住宅が未検査だと欠陥住宅を生む

当社は、こちらの「当社が第三者検査機関の住宅検査を全棟実施する理由」でもご説明したとおり、「第三者検査機関に依頼し『全棟検査』」を実施!!大手、中小、あわせて1500棟以上も検査している、実績者から「匠建枚方さんの大工さんは、私が見てきた中では近畿ナンバーワンです」「工程検査をして、100点満点の大工さんに出会ったのは、匠建枚方さんが初めてです」と評価していただいております。

 

住宅業界あるあるシリーズの第二回

施工品質に無関心な住宅購入者

補強金物を締める大工

「大工さんの腕は、どれくらいのレベルですか」

下請けの工務店の施工を信用しても大丈夫ですか?

契約前、このように質問されるお客さまは、あまりいないでしょう!

未熟な大工が建てる住宅が未検査だと欠陥住宅を生む」。建物価格は数千万円。施工不備がある状態で引き渡されるかもしれないのに!!家電や自動車のように、日本の製品は優秀だと思い込んでおられるのか。住宅会社は施工に力を入れなくてもいいから楽勝です。多くの新築契約者が施工品質にあまり興味がないのですから。強い地震、台風が来たら、心配ではないのでしょうか。有名だから安心は、住宅建築にはあてはまりません。

 

20点レベルの大工さんに建ててもらいたいですか?

まるかばつか、悩む女性

 

木造住宅は手作りです。

一部ハウスメーカーでは、現場での作業を軽減する工夫をしていますが、大工や職人が手作業で造り上げることには変わりありません。

現在では大工職人が学ぶ学校がありますが、多くの大工は親方から技術を学びます。技術の伝承です。建築技術を体系的に学問として学び、そのうえで技術を磨くのではないのです。ふつうは、親方から技術を盗んだり、伝えられたりして一人前に育つ。見聞きして「勘」をたよりに家を建てられるようになるというわけです。

大工の技術力、腕の差に大きな開きがあります。

たとえば、「社内マニュアルどおりに施工できているのか」、施工管理者や第三者の検査機関がチェックするとします。評価点数を0~100点で自主検査をすをると、「50~60点」が一般的な大工。なんと10点や20点の大工もいます。「10点の大工さんをなんぼ指導しても100点の施工レベルにはならへん」、ベテランの検査員が頭を抱えながら言います。

 

しっかり施工したらのタラレバ品質

大地震

(出典:阪神淡路大震災「1.17の記録」)

 

住宅強度や耐震性は、基礎や土台、柱、梁、壁、屋根などの構造体の施工品質が100%で担保(保証)」されます。

阪神淡路大震災では、基礎の土台から柱が、直下型の強烈な縦揺れに耐え切れず、柱が引き抜けたことも一因で、大惨事を招きました。この大地震のあとに、欠陥住宅の課題が表面化し社会を騒がせたことを覚えているでしょうか。

そして、大震災を教訓に2000年以降、「ホールダウン金物」という耐震金物の取り付けが義務付けられました。その他の接合金物も指定され、現在の住宅は地震に強くなっています。

土台・柱・梁をしっかり接合したら、震度7の大地震が来ても命は守られる」。「完成度の高い施工」が条件です!実験で証明されている住宅は完璧な施工の家。不謹慎かもしれませんが、数式や実験で確かめられた、地震に強い住宅は、確実に施工したらの「タラレバ」の話です

接合部や耐力壁の取り付け不備、意識的な手抜きは、建築現場で頻繁に起こっています。

 

監督の担当現場が多いのも欠陥住宅を生産する要因

欠陥住宅を心配する夫婦

最高の品質を目指す場合は、次の順序で担保されます。

「技術力の高い大工が建てる」→「欠陥を見逃さない、実績のある第三者の検査機関が工程ごとにチェックする」→「その大工がミスを是正する」→「再度検査して合格するまでこの手順を繰り返す」

50点レベルの大工でも、検査員が優秀なら、100点レベルにまで近づきますので安心です。

が、そもそも工程検査を省略していたら、話にはなりません。

多忙なハウスメーカーやパワービルダーの場合を見てみましょう。

繁忙期には、一人の現場監督が20棟ほどの建築現場を受け持つことはよくあること。東京近郊なら50棟程度を担当することもあるようです。

これじゃ、資材の手配で余裕がなくなり、検査どろこではありません、未検査状態です。実力のある現場監督でも、受け持つ住宅が10棟まででしょう。5、6棟の担当現場がベストです。

 

契約前に大工の実力を尋ねよう

制止する女性

新築戸建て住宅を検討される方へ

契約前に、必ず、大工さんの実力を担当者に尋ねましょう。

「当社の大工は実績があります」と返答することが大半かもしれません(笑)

信じるのは、あなた様しだいです。信じる場合でも、証拠を見せてもらうか、根拠を聞き出しましょう。

叶うことなら、建築がわかる知り合いや、費用がかかりますが「ホームインスペクター」に同行してもらい、建築現場を何件か見学するのがベストなのかもしれませんね。

 

(この記事は設計部の廣田が書きました)

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