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BLOG 匠建枚方 新築ブログ

2023年07月08日

工事期間の短い買ってはいけない新築住宅

新築住宅のトラブル件数が急激に増加

ダメ出しする女性

新築住宅やリフォームのトラブルが急激に増加し続けています。

建売に関していえば、確かに以前は建売住宅の評判は悪かったです。しかし、阪神淡路大震災教訓と、この直後に「欠陥住宅が社会問題化」したことを受けて、国は法規制を強化。今日では、建売分譲住宅でも、断熱性などの機能性も充実、外観も以前よりはおしゃれになっていますよね。建売分譲を供給する、パワービルダーは、年間1万棟以上も新築住宅を販売しています。

 

ところが、これとは裏腹に、新築住宅のトラブルが、急激に増えつづけているのをご存知でしょうか?

相談件数

(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターの「住まいるダイヤル」調べ)

 

雨漏り、床の傾き、外壁のヒビ割れなど、不具合や欠陥のある住宅が増加、それに伴い、住まいるダイヤルへの相談件数が増加しています。それでも、このトラブル相談は氷山の一角でしょう。

 

工期期間の極端に短い住宅を買ってはいけない理由

なぜ、新築住宅なのに、トラブルが起こるのでしょうか?

一番大きな理由は、「建築工事期間」が、以前よりも短くなって来ているからでしょう。

工期(工事期間)とは、住宅では、基礎の着工~竣工(完成)までの工事期間のことです。建売業者やローコストメーカーでは、「工期が2か月」という会社もあります。

当社は注文住宅を提供している会社です。丁寧な施工を心がけているため、「工期は平均5月ほど」、施主様にみてもらっています。

なぜ、工期を短縮する必要があるのかというと、「利益」のためです。2か月と、当社の6か月を比べればおわかりでしょう。工事期間の圧縮は利益を生み出します。ザックリと人件費が二分の一以下ですむのですから。それと運営費も圧縮できるので、儲けるためには建築期間の短縮を使わない手はないのです。

この工期短縮の恩恵を受ける会社が、年間棟数が多い、ハイコスト、ローコストの住宅メーカーや、パワービルダーなどの建売分譲業者です。年間に数千、1万棟以上も生産していたら、工期の短縮によって、莫大な利益が転がりこみますよね。

それでも、何も問題、トラブルがなければ、新築購入者は、工事期間が短いほど歓迎するでしょう。

しかし、「工期が短いほど、欠陥、不具合、手抜きなど、トラブルの発生率が上がる傾向」。これは事実です。

ジグソーパズル

ジグソーパズルを組み立てる時、時間に制約がなれば、いつかは完成しますよね。

でも、時間に負荷をくわえるほど、当然ですが、完成度は低下します。これと、同じ問題が、住宅業界に起きているのです。

ただ、短い工期の住宅会社でも、しっかり施工管理をしていて、それがお客様の利益になっているのなら、どうぞ買ってくださいね。

 

買ってはいけない工期期間の短い新築住宅

「施工管理がずさん」、かつ、「自社の利益優先で完成を急ぐ、工事期間の短い会社」で建てるのは「リスクだと覚悟」して、トラブルに巻き込まれないためにも、ご自身で対策を立てる必要があるでしょう。

プラモデルやジグソーパズルでも、完成度を高めるためには、ある程度の時間は必要なのです。自社の利益優先がいけないのです、お客様の利益を優先しなければ!

 

参考記事:未熟な大工が建てる住宅が未検査だと欠陥住宅を生む

 

<工期圧縮は欠陥住宅を生む要因になる>

(出典:【元大工が明かす!】ローコスト住宅がローコストではない理由を徹底解説!

元大工の住宅会社代表がローコスト住宅の施工、職人の観点から語っておられます。 5分12秒までが、工期短縮による弊害(欠陥住宅を生み出してしまう要因)についてです。

分かりやすく、まとめていらっしゃいますので、新築住宅を検討されている方は、ご家族の命とお金のためにご覧ください。

 

< 教えて!住まいの先生から>

(質問)手抜き工事の新築が増えていると建築士が言ってました。

(ベストアンサー)確かに手抜工事や欠陥住宅の新築の相談事例は減っていません。

最近になって「手抜工事や欠陥住宅などが増えている」と話題になっている理由は、新築分譲住宅(建売住宅)のローコスト化により、以前(大よそ20年前)と比べて建築の工期が極端に短くなっていることが要因の一つです。

約20年以上前であれば、延床面積30坪程度の建売住宅を新築する際は、3~4か月の工期で建築していました。

しかし、近年のローコストの新築住宅(建売住宅)では、この半分程度の工期で建築しています。この工期の短さが新築住宅の建物品質を低下させていると言われる要因と言えます。(出典:手抜き工事の新築が増えていると建築士が言ってました

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