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BLOG 匠建枚方 新築ブログ

2021年04月30日

木材価格が13年ぶりに高騰!住宅価格の上昇、着工遅れも

木材価格高騰

木材価格上昇の背景と影響

住宅の梁(はり)や柱に使う木材の流通価格が上昇しています。

「新型コロナウイルスの流行長期化や、スエズ運河の座礁事故に伴う物流網の混乱で、コンテナ船の入港が遅れたこと、海上運賃の高止まり(日経)」が、木材価格上昇の背景です。「国際的な木材の価格を示した『シカゴ木材先物価格』を見ると、この1年で約5倍に価格が上昇し、かつてない異常事態(テレ東BIZ)」だと言われています。

新設住宅着工数は落ち込みが続いていますが、首都圏を中心に、新型コロナの影響で在宅勤務用のスペース(在宅ワーク)が確保できる戸建て住宅の受注は底堅く、6月から一段の値上げを計画している大手材木加工会社もあるようです。

当社も4月から材木メーカーの値上げ要求に応えています。建物本体価格には、まだ反映していませんが、コスト圧迫要因になっています。今後は建築価格の値上げをお願いせざる得ない状況です。そして、この先さらに住宅価格の上昇圧力が増しそうです。「木材の高値が常態化すれば、住宅メーカーの収益を圧迫しかねない。住宅価格の上昇につながる可能性がある(日経)」

 

木材価格高騰の記事から抜粋

住宅の梁(はり)や柱に使う木材の流通価格が一段と上昇した。住宅需要が旺盛な米国に世界から木材が集まり、日本で不足している。柱などの木材を工場で事前に加工処理するプレカットメーカーは、受注制限や値上げを始めた。住宅の着工が遅れる可能性があるほか、住宅メーカーの収益の圧迫要因になる。

旺盛な住宅需要がある米国向けに輸出が増え、欧州で木材価格が上昇。日本側は必要量を確保するため値上げを受け入れざるを得ない。プレカット各社はハウスメーカーなどへの販売価格を徐々に引き上げている。それでもプレカットメーカーからは「さらに値上げをしないと、木材上昇分を転嫁できない」との声も漏れる。(引用:日本経済新聞「住宅木材、13年半ぶり高値 米で需要拡大、品不足に国内、住宅着工遅れも」)

好調に見える住宅販売ですが、オープンハウスの担当者によれば、外国産木材のコストが高くなり、輸入量も減って、品薄になっているため、木材価格は3割ほど上昇したといいます。このためオープンハウスでは、6月以降の新築物件は使用する木材の種類を変更することを視野に入れています。木材の調達に苦しむ住宅メーカーでは中小の事業者を中心に、着工時期の遅れなどをめぐり顧客とトラブルになるケースも相次いでいます。(引用:yahooニュースからテレ東BIZの記事「忍び寄る“ウッドショック” 日本でも住宅価格が上昇か」)

森林

世界的に木材不足が深刻になっている。米国の旺盛な住宅需要やコンテナ不足など、様々な要因が重なって多くの木材が値上がりしており、業界では「ウッドショック」と呼ばれるほどだ。長期化するとの見方もあり、国内でも戸建ての工期が遅れたり価格が上がったりする恐れがある。(引用:朝日新聞デジタル「オイルならぬウッドショック。木材不足で戸建てピンチ」)

コロナ禍の影響によって、世界中で建築需要が高まってきている。各国が金融緩和策を講じたことに加えて、アメリカなどでは在宅時間の増加によって都心の集合住宅から郊外の一戸建てへと移住する人が相次ぎ、住宅市場が好調に推移している。ここに追い打ちをかけたのが、中国の木材需要の増加と世界的なコンテナ不足。中国の木材需要については、アメリカ以上に今後の木材市場に大きな影響を及ぼすと考えられるが、足元ではコンテナ不足によってヨーロッパからの集成材が日本に入ってこないという状況が表面化している。

こうした状況下で集成材の価格が値上がりしており、足元で2~3割は高くなっているという声も聞かれる。また、伊藤忠建材木材製品事業部の久村将英 木材製品第二部長によると、「今の状況を考慮すると、今後、さらに価格が上昇する懸念があり、先が見えない状況」だという。

さらに、材料調達の多くをヨーロッパに頼る国内のプレカット工場では、調達不足のために新規の受注を止めざるを得ない状況も近づきつつある。こうなってくると、今後の住宅市場への影響は避けられないだろう。「受注しても着工できない」という状況が多発する懸念があるのだ。(引用:ハウジングトリビューンオンライン「木材が買えない!? 住宅市場に忍び寄る木材危機」)

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