建築は人件費を削って儲けることが当たり前の時代に

パソコンやテレビの値段が下がった理由は製造業も資本型産業に変わったからです。かつては人手に頼る労働集約型産業でした。現在はコンピュータの導入などの技術革新や、ＥＭＳと呼ばれる電子機器の受託生産を行う企業へのアウトソーシングで効率化。人件費を大幅に削れます。しかし、建築は今でも労働集約型の産業です。建築施工単価が下がらないのは、法規制をクリアするためのコスト負担と、人件費の比重が高いことがあげられるでしょう。

利益を大きくするために工務店や住宅メーカーは、どのような戦略を考えるでしょう？
研究開発費をかけ新しい技術を導入し新商品を提供する住宅企業もあります。また、建築家が設計してデザインに特化する企業もあるでしょう。すなわち、商品の希少性を高めれば新築価格やリフォーム価格を高めに設定してもその価値にひかれる人がいます。値段を高く設定しても売れるのです。パソコンが春夏秋冬モデルと頻繁にモデルチェンジをするのは希少性を高めるためです。車もそうでした。こちらは売価を上げる方法です。

住宅企業でも人件費を落としてコストを下げ利益をひねり出す方法があります。建築の人件費は労働単価×時間であらわすことができます。ハウスメーカーや工務店でおこなわれている人件費の削減は、おもに時間を削る方法で経費を落としています。一戸建ての新築やリフォームでトラブルが頻発するのは、契約から完成までの時間が今日ではあまりにも短いことが理由の一つだと考えています。

たとえば、工務店の建築士の中にはお客様のためにゆっくり打ち合わせして、時間をかけ顧客が満足する設計を目指したい設計士もいるでしょう。しかし、儲けをを考える経営者や上司はそうはさせてくれません。「君、設計に時間かけすぎや！ 何でそんなに時間がかかるねん。次で間取りを決めてもらえ」。また、現場監督には「工程、長すぎるやろ！ 単価少しくらい上げてもええから応援の大工を２、３人よべ」。利益を最優先する住宅企業の内部ではこのような葛藤が従業員と上司の間で繰り返されているのです。もちろんお客さまを大切にする経営者はいるでしょうが、それほど多くないことは長くやっていれば分かります。

匠建枚方は費用をかけてお客さまの幸福を追求します

3月に見学会を開催しました。匠建枚方の注文住宅を初めてご覧いただくお客さまが大勢お越し下さいました。新築見学会は好評で、数組のお客さまに契約いただきました。また、数組のお客さまは継続中で新築用地を探しているところです。あらためて施主のＴさまには感謝申し上げます。

ところで、弊社で建築されてすでにお住まいのお客さまも見学にお見えになりました。見学を終えた直後にお客さまから一通のメールが届きました。「うるっ」ときました。匠建枚方で建築されたご家族の意見を代弁するようなメールですので、事後報告でここに全文掲載いたします（笑）

（ここらメール文）素敵なお家でしたよ！ でも、うちが一番オシャレだわ♪ って当たり前やけど(^_-) Ｔが、屋根裏に乗って怖くて降りれなくて泣いてました。ワンポイントのタイルとかすごく可愛いし、丸窓も面白い！さすがです(*^^)v こっちのほうがいいやん！ってなったら嫌やなぁって思ったけど、パパと二人、「家のほうがいいな！もし安くても今の家がいいっ」って話して帰りました！ これは私達の理想や夢を現実にして納得する家にして くれたヒロタ(建築士)さんのおかげです。だから家のほうがいい！笑 こっちがいーなぁって思った所は玄関が開放的で車いっぱい停めれるとこかな(#^.^#) そんだけ家が気にイッテるて事！褒めてます笑（ここまでメール文）

「これは私達の理想や夢を現実にして納得する家…」と書かれています。注文住宅ですのでどのような材料も使えます。どのようなデザインにも対応可能です。お金もちなら何でもできます。しかし、現実と理想は違います。弊社は契約前の交渉でも現実の話をします。ふつうは顧客の夢を膨らませ「とりあえず、契約を」と誘導するでしょう。でも、匠建枚方では契約へ導く誘導はしません。設計の打ち合わせでも追加費用やオプション費用を頂くような誘導はしません。みなさん予算があり入居後も生活があるからです。このメールのお客さまも生活設計がしっかりされていて、もう一人お子様が欲しいからと無理されませんでした。でも人が見たら「羨ましい」と思うような誇れる注文住宅です。

お客さまの予算内で理想を追求するのが匠建枚方の戸建住宅になります。完成後１，２年経過してから、お客様の声のためにインタビューに伺うと「たいへん満足していますよ」とおっしゃるのは、設計の打ち合わせでお互いに考えつくしたからでしょう。ご家族と建築士でヘトヘトになるまでアイデアを出しつくしたからだと思います。（理想や夢を現実に！ 建築実例はこちらです）

匠建枚方は適切な工程を組んでいます。大工・職人の技術は一流です。ですので新築の完成度、品質は他社の大工さんからも評価されています。新築現場では他社の工務店さんが「いい家建ててはるので、うちの大工に見学させてもらえませんか」と依頼されることもあります。匠建枚方は契約前から丹念にご説明し、設計、施工、完成まで人件費をかけています。完成まで他社よりもすごく時間をかけている、と言い換えてもいいでしょう。また、注文住宅でも弊社は設計料を頂いておりません。建築坪単価もギリギリに抑えています。今後もお客さまの幸福(利益)を追求していきます。地元地域に貢献、還元してゆきます。