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建坪単価で比較すると高い新築を買ってしまう
建坪単価は不十分な比較ツール!
建坪単価は新築内容や面積があいまいなため比較するのは困難
建坪神話というものがあります。
建坪単価で比較すると大きな失敗をおかすことになるかもしれません。坪単価とは、家を建てるときの1坪当たりの建築費のことで、建物の本体価格を延べ床面積(坪)で割った数値のことです。1坪はおよそ3.3m2で、家を建てる時のおおよその目安として一般的に参考にされている数値です。(HOME’S 坪単価とは?坪単価の落とし穴から)
比べる各社の建物本体に、どのような材料や住宅設備が使われているのかはその業者しか分かりません。また、「延べ床面積」ではなく、面積を大きくして坪単価の見栄えをよくするために、「施工床面積」や「建築面積」を意図的に使う住宅メーカーや工務店があります。各社とも、新築の価値や面積が一定ではないため比較するのは困難です。建築士を長くやっていても、実際に建築現場を拝見しないと、自社と他社の建て坪単価を比較することはできません。
比較するのであれば、建築総費用と建物の内容を比べないと、ワナにはまってしまうでしょう。坪単価を必要以上に安く(低く)見せようとする魂胆が、さまざまな住宅メーカーや工務店をとおして、どうしても透けて見えてくるからです。そんな不誠実なハウスメーカーや工務店、不動産住宅販売会社から、多くの方が購入しているのが現状かもしれません。
新築戸建住宅を比較する公式。
数年、数十年後の補修費用と住宅寿命も考慮しなければなりません。縦坪単価が安くても、先々のリフォーム費用(改修費用)が相当高くつけば、新築当初、得だと思ったことが錯覚だったということです。さらに、住宅寿命が予想より短ければ同じように、契約時に坪単価が安いと思ったことが、幻だったということになります。建築のプロが伝えたい損しないための比較公式です。建築総費用 + 先々かかるリフォーム・補修費用 ÷ 予想住宅寿命 = 1年間の住宅費用。12か月で割ればひと月の住宅費。どうぞ建坪神話にはまらないで下さい。
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以下はライブドアニュース(2014年05月28日配信)からの引用です。
『9割の人が高い家を買わされてしまう「坪単価」という罠』から。
住宅企業は「坪単価」の紛らわしさを利用して利益を誘導する
高い家を買わされてしまうのは、「坪単価」という考え方に秘密がありました。9割の人が高い家を買わされてしまう「坪単価」の罠について説明します。
家の値段というのは、とても不明瞭なものです。本当にその家がその値段で妥当なのかどうか、普通の人には見当もつきません。そこで、一般的に家を買うときに目安とするのが「坪単価」です。1坪いくらであるか。たとえば「坪単価60万円」というように表記します。
ほとんどの場合、この坪単価を基準に「高い」「安い」を判断することになります。しかし、1坪いくらかがわかっても、自分の理想の家が何坪くらいで建てられるのか、その土地に何坪の家が建てられるのかわかりますか?(中略)
車を買いに行ったら「この車はいくらですか?」と聞きます。「この車は1平方メートルでいくらですか?」とは聞かないでしょう。しかし、家を買うときは「この家いくらですか?」とは聞かずに「1坪いくらですか?」と聞かなくてはいけません。そんな買い物の仕方をするのは、家だけです。だから値段がよくわからないのです。
ハウスメーカーは、この「坪単価」のわかりづらさを利用しています。坪単価にすることで価格を曖昧にして、高くなるように誘導しているのです。自分の理想の家がどれくらいでできるのかわからないから、営業マンに提案されたとおりに間取りやオプションを決めたら、予算オーバーになるというのもよくある話です。本来は、家そのものの値段を表示し、床暖房などオプションを付けたときのオプション費用を表記するべきなのです。
高い家を買わされてしまうのは、坪単価以外にも罠があります。大手ハウスメーカーを含めて、コストが高い会社というのは、利益率も非常に高いです。CMやチラシなどの広告宣伝費にも相当なお金をかけています。社員もたくさん抱えていますから、それだけコスト高となります。(中略)
「この家は3,000万円です」
と言っても、実際には、半分もかかっていないでしょう。人件費や社員のお給料、建てる工事代、広告宣伝費、間接コストなど諸々を考えると、原価の割合というのは低いのです。ブランド物のバッグと同じ理屈です。たとえば、ルイ・ヴィトンの財布は5万円くらいしますが、材料費は数百円程度でしょう。(中略)
予算オーバー!!組織の確立した住宅・不動産会社ほど儲けにはシビア
「家のことはよくわからないから、ハウスメーカーさんにお任せしよう」
そういう考えは捨てましょう。確かに家の値段の感覚なんてよくわからないものです。そう思ってしまうのも仕方ありません。だからといって、そこで家づくりに対する責任を放棄してはいけません。なぜなら、高い家をつかまされてしまうことになるからです。
家の一部分をちょっと工夫するだけで100万円くらいは安くなるということがたくさんあるのに、「お任せします」のひと言で見過ごされ、100万円分を損している可能性があるのです。家は、少し勉強するだけで100万円、200万円のコスト削減ができてしまうんです。高い家をつかまされている9割の人は、家の勉強をしなかったからです。(中略)
坪単価に関連したページです。
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