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2014年03月08日

自宅・家を高く売りたければ複数の不動産業者・仲介業者に査定を

どの仲介業者を選ぶか、で数百万円の差がでるこの業界

思い切って広い家を売ってしまい、今の生活規模に見合った小さな家に住み替え、ダウンサイジングする手がある。売却額より安い物件を買えば、差額を老後資金に回すことができる。

また、多くの人にとって住宅の売却は初めての経験となるだろうが、できるだけ高値で売りたい。それには、売買の仲介をする不動産業者選びが鍵となる。「不動産仲介透明化フォーラム」の風戸裕樹・代表はこうアドバイスする。

「どの仲介業者を選ぶかで、成約金額に1割以上の違いが出ることはザラにある。額が数千万円に上る取引の場合、1割でも数百万円の違いになります。

まず複数の仲介業者に査定を依頼することは欠かせません。その上で、業者が現在の市場動向を的確に把握しているか、インターネットやチラシで幅広く宣伝するなど売り主の立場に立った販売戦略を講じてくれているかをチェックして業者を選ぶことが重要です」(週刊ポスト2014年3月14日号からの引用)

安く買いたたかれないように多くの取引事例を知ろう!

不動産販売で有名だから大丈夫だろう、と情報がすぐ手に入る今日でも信じている人は多いでしょう。知り合いに不動産仲介を3年以上経験している方がいたら聞いてみて下さい。取り引きでは不動産会社が圧倒的有利な現実を理解できるでしょう。かといって、小さな不動産業者が大丈夫と言っているのではありません。知名度があるか、ないかで判断すると大損することもあるのがこの業界だということを知ってい欲しいのです。顧客の期待を裏切らない信用できる会社はそれほど多くないのかもしれません

仲介業者は売り物件を集めなければ商売になりません。売り買い(売買)を成立させることで得られる仲介料がおもな収益源になるからです。次の事例は不動産売買テクニックの一例です。顧客を囲い込むために、厳格な査定で顧客を取り逃がすことは避けなければならない、とふつうは考えるでしょう。収益を得るには、一戸建てやマンションの物件査定をあまく見積もり、顧客を満足させ専属専任媒介契約を成立させることが何よりも重要なのです。その後に、予定どおり顧客を説得して少しづつ物件価格を下げることは日常的におこなわれているでしょう。多くの仲介物件を集めなければならないのは、どのような業者さんでしょうか? 考えれば分かることですね。

上のブルーマーカーのところ、売り主の立場に立った販売戦略を講じてくれているか、はとても重要な指摘です。よくある真逆の例は、物件の買い取りで売り主が失敗するケース。安く不動産物件を仕入れて高く売るのは商売の鉄則――営業社員が中古一戸建て、中古マンション、土地を安く買い取って高く売ると、会社はその社員を高く評価します。売り主の立場ではなく、自社の利益中心に取り組む業者さんが多いことは知っておくべきです。ご自分が所有の不動産を高く売りたければ、その物件の相場をまずは知ることです。安く買いたたかれないように情報の格差をなくす努力が必要になります。

できる限り多くの不動産仲介会社に出向いて物件近くの取引事例をたくさん集める努力が必要です。業者のノイズを取り除くことができれば自分で値決めできるようになります。そのためには時間が必要なことは言うまでもありません。不動産売買では焦りは禁物。「高く売ったり、安く買ったり」するためには、絶えずこの格言を思い出したいものですね。

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