BLOG 匠建枚方 新築ブログ
当社が第三者検査機関の住宅検査を全棟実施する理由
第三者機関の検査を受けているから安心は勘違い
「当社は第三者機関の検査を受けているから安心です」。これは代表的な営業トークですので注意が必要!このような営業さん、無知なのか、ウソを主張しているのかのどちらかです。
この検査はおもに次の2つ機関を指しています。「指定確認検査機関による検査(行政による建築基準法の検査で、中間検査と完了検査をおこなう)」と「瑕疵担保検査責任保険(10年保証)の検査」です。ほとんどの住宅会社が受けています。検査してもらわないと家が建ちませんので。
これらの住宅検査は、そもそも建築基準法や10年保証の保険のための検査であって、住宅の強度や耐久性を調査する検査ではないのです。検査時間も不十分。10分~15分程度。しかも欠陥箇所の見落としもある、抜け穴のある検査なのです。つまり、住宅購入者が安心で安全に暮らせる住宅検査ではないのです。
検査機関のほとんどは、建設業界の信頼を維持向上させることを目的に存在しています。「建設業界の信頼を維持向上させることを目的に」というと、あたかも業界の体質を改善して消費者の利益を守り、その信頼を得ること目的としているといったクリーンなイメージを受けるかもしれません。
ですが、実際の仕組みとしては、検査機関の多くは“業界資本”で設立されています。つまり、建設会社が出資をしているわけです。であれば、果たしてそれらの検査機関が建設会社に対して厳しく検査を行なうことができるのか、疑問に感じる人は少なくないでしょう。
冒頭に書いたように、建設業者の売り文句である「ウチは10年保証で第三者機関の検査つき」でいわれる「第三者機関」は、こうした業界資本の検査機関を指すのです。しかし、これでは、厳密には第三者機関とはいえないというのが私の考えです。(出典:建築業者が宣伝する「第三者機関の検査」を信用してはいけない!)
熊本地震で住宅が全壊したおもな理由
大きな地震が起こる度に改正されてきた建築基準法。現行の新基準は「2000年基準」とも呼ばれています。これから家を買う方、建てる方は、この2000年基準に適合する家に住むことになります。
熊本地震で多くの命が奪われましたよね!
住宅業界がショックを受けたのは、2000年基準の住宅までが倒壊してしまったこと!震度7程度では全壊しないとされている新基準の住宅が、無残にも倒壊してしまたのです。
熊本地震について報告が、国や大学、企業の研究機関によって公表されています。多くの被害が出た理由は、①「土台・柱・梁など、部材の接合部分の不適合」、②「壁量不足や壁の配置不備」、③「震度7の揺れが2回起こったこと」が挙げられています。
「①の接合部分の不適合」については、厳密な施工検査をして、施工にミスや勘違いのある個所を是正していたら、大勢の命が救われていたと推測されます。
施工業者の責任は重大です。しかし、大工職人の技術力の開きも大きいうえに。そもそも自主検査をせず、忙しいことを理由に、施主に引き渡しているケースが非常に多い!!これはデータから明らかです。
想像してください。チェックをしなかったら、不具合や欠陥箇所が素どおりですよね。これが住宅業界の体質なんですよ。内装・外装で閉じてしまえば、「強度・耐震に重要な構造体が施主には見えません」。土地環境、間取り、高断熱と違って、お客さまが興味のない工程検査は付加価値を生まないのです。利益を考慮するなら品質にコストをかける必要性に乏しいのです。
「耐震等級3で契約したのに、完成し調査したら等級1にも満たなかった!」。詐欺みたいに残念なことが、あなた様の知り合いに起こってかもしれません。ご本人が気づかないだけです。
地震や台風に強い家、住宅強度は、構造体の施工品質が100%で担保されるのです。記憶しておいてくださいね。施工品質50%や60%程度の住宅はふつうにあります。大きな地震が来たら耐えられますか。
お客様の命を守るために住宅診断士による全棟検査を実施
当社は、現場管理部の自主検査のほか、当社とは利害関係のない「ホームドクター(住宅診断士)」に依頼。全棟を検査し、施工品質を守っています。お客様ご家族の命を守るため。住宅寿命を延ばすためです。この検査員は、これまで「1500棟以上も住宅の診断をしてきた実績者!」。新築購入者に依頼され、大手HMさんにも潜入。ミスや不備、欠陥があれば是正指導されています。
当社は、この住宅診断士から「私が見てきた中で、『匠建枚方さんの大工陣は近畿ナンバーワン』です」と太鼓判をおされています。
ところで、施工技術や現場管理に厳しい目を向けるお客さまが増えてきたことをご存知でしょうか。「匠建枚方さんは品質管理が行き届いていると思いました」「匠建枚方さんは、利害関係のない検査機関に依頼されているから安心です」
住宅診断士(ホームインスペクター)とは?
欠陥住宅を見抜くプロなんですよ。有名な住宅診断士はテレビにもよく出演されています。
たとえば、胃の調子が悪かったら私たちは病院に行きますよね。
① 医者は症状を聞き、治療の必要があると判断したら、レントゲンや胃カメラを使って検査をします。これは体の診断です。② その次に、薬を出したり、手術が必要なら施術します。こちらは治療にあたります。診断から治療という流れです。
住宅診断士というのは、医者でたとえるなら、②の治療まではおこないません(治療の指導まで)が、①の胃カメラをのぞいて、どこに痛みの原因があるのかを突き止め診断する人たちで、住宅のドクターのことです。大手ハウスメーカーさんを相手に、ダメだしをすることも多いのですから、人格者で正義感の強い人でないと務まりません。
家を建てるなら自費で工程検査を受けた方が賢明
「建築会社の施工はあまり信用してはならない」。けっこうずさんですよ。
欠陥住宅問題は、阪神淡路大震災以降に社会をにぎわしました。ハウスメーカーやパワービルダーの下請けである建築会社は、その時の教訓が、いまでも生かされていないのです。施工に不備がある住宅は、今でも増産されているのは間違いないでしょう。責任は契約先の不動産仲介会社や住宅メーカー、工務店等の元請けにあります。
最後に大切なことをお伝えします。
「ご家族の生命と財産は自分で守るという意識が必要!!」
利害関係のない検査機関に依頼している建築会社は、100社に1社もありません。
これから住宅を建てる方、建売分譲を買う方は、自費でホームインスペクション(住宅診断)を受けたほうが、絶対に、ぜったいに安心です。業者はお金儲けが絡むので、どうしても「お客様の命を守る意識が希薄になりがち」。信用できる住宅会社を選ぶことが最も重要です!!施工に関していえば、有名=安心、無名=安心ではないのです。
匠建枚方は、自費でお客様に寄り添う、ホームインスペクター(住宅診断士)に依頼しています。それは、お客様の立場に立って厳しい検査を実施していただき、工程ごとに是正工事を繰り返すことで、完璧な品質を目指しているからです。
(この記事は設計部の廣田が書きました)