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注文住宅の意味を自社に有利に住宅メーカーや工務店は使う
注文住宅の意味をご存知でしょうか?
あなたが理解している注文住宅というイメージがあります。工務店や住宅メーカーの担当者が思い込んでいる注文住宅の意味やイメージもあります。
同じ「注文住宅」という言葉でも、人が想像する注文住宅は違います。
これを確認しておかないと、トラブルの原因になるかもしれません。
口は災いの門。言葉はあいまいです。
数人の会話で、アイスクリームが話題になったとして。
ある人はソフトクリームをイメージしているかもしれませんし、別の人は製品名をイメージしているかもしれません。
冬の会話のなかでアイスクリームが出てくれば、雪見だいふくをイメージする人もいるでしょう。夏にアイスクリームという言葉が会話に出てくれば、ガリガリ君をイメージするかもしれません。
言葉は、季節や場所などの環境が異なれば、意味が変わることもあります。
注文住宅という意味は曖昧で勘違いしやすい
たとえば、国土交通省ではアンケート調査により「注文住宅」という意味が微妙に違います。
ある調査では、「自分自身が居住する目的で建築した住宅」という意味で使用しています。ちなみに、分譲住宅の意味は、「新築の建て売り住宅又は分譲を目的として建築された住宅」です。
住宅メーカーでは次のような意味で「注文住宅」や「注文建築」を使っている会社が多そうです。
規格住宅とは「間取り」や「外観」、「設備」などがある程度パッケージ化された住宅です。ハウスメーカーでも、「完全フルオーダーの注文住宅です!」と謳いながら、実は規格住宅だったりします。そもそもハウスメーカーは、なぜ同じ名前の商品を全国規模で流通できるのでしょうか?(みんなの注文住宅)
工務店でもさまざまな意味で注文住宅を扱っています。
棟梁一人で営んでいる工務店の場合は、「持ち家の建て替え」という認識に近いところもあります。
一方、大阪の注文住宅専門の工務店 匠建枚方では、「注文住宅」という意味は、施主さまのご要望に応じて自由に設計する戸建て住宅で、オーダーメイドの新築注文住宅を指しています。
弊社でも、次のようなことが何度かありました。お客さまが弊社に相談に来られる前の話です。
「親戚の知り合いの工務店で、図面を作成してもらってたんですけど。何度、こちらの要望を伝えても自分たちのイメージには程遠い間取り図面を描いてくるんです。これってどういうことでしょう?」
この事例では、棟梁一人の工務店だったので、「ある程度、図面や施工は、棟梁本人が、任せてもらえると思い込んでおられるのではないでしょうか」とお答えしました。
工務店や住宅メーカーに相談する前に注文住宅の意味を確認しよう
日本語はあいまいな言い回しが大変多い言葉です。上記の言葉は何れも日常よく耳にする表現ですが、ビジネスの場面では大変危険な言葉です。私たちは、どうにでも解釈できるあいまいな表現に出会うと、必ず自分に有利なように受け取るからです。そこから、「言った」「言わない」のトラブルに発展することも少なくはありません。(あいまい言葉はトラブルのもと |日本電信電話ユーザ協会)
注文住宅の意味は、自社に有利に住宅メーカーや工務店、不動産販売会社は使う、ということになります。
全国のみなさまにお願いしておきます。
注文住宅(注文建築)という意味やイメージは、人それぞれで使い方が異なります。新築注文住宅をご検討のさいは、必ず、次のように先方業者に問いかけてください。
「こちらでは、注文住宅をどのような意味でお使いでしょうか?」
「制限や間取りを組み合わせる注文住宅ですか? それとも、私たちの要望が、すべて反映できる自由設計の注文住宅ですか?」