BLOG 匠建枚方 新築ブログ
無責任な業者は家賃と同じ支払いで家が買えると言う
家賃と同じ支払いで買えるは古典的誘導法
【住宅業界あるあるシリーズ】
「家賃と同じ支払いで家が買えます」
「3500万円の住宅の支払いは〇万円。家賃と比べて下さい」
これは間違いではありませんが、企業に好都合なキャッチコピー。広告やホームページによく記載されていますよね。
「都合の良い事柄は強調し、不都合な事柄は隠ぺいする」。これは古典的な扇動手法。住宅購入者は情報弱者、ハンデを背負っている人を誘導するのは、社会的責任のある住宅企業として、あまりにも無責任でしょ。
「家賃とローンの支払いが同程度で家が買えます」
裁判だったら、弁護士につっこまれます。「家を買ったら諸費用がかかるのでは?」「固定資産税は説明していませんよね」「将来、金利が上がるリスクは説明していますか」「将来の修繕費用いくらかかりますか?」
想像以上の満足感が得られる新築生活
確かに、家を建てたら大きな効用、大きな満足感が得られるでしょう。
「35年ほど我慢すれば、一生払い続けなければいけない家賃から解放される」「家賃は掛け捨てだけど、持ち家なら建物が棄損しても土地が資産として残るので」
「子供に一部屋づつ割り当ててあげられる」「親も子供もプライベートが守られる」
「使いやすいキッチンで自慢の手料理がふるまえる」「賃貸ではママ友仲間を呼ぶことをためらうけど、新築なら遠慮なく誘える」
「冬は寒く、夏は暑かったけど、新築だと快適だろうな」「今はリビングで在宅ワーク。子供が騒ぐので、住替えたら書斎がもてるな」
新築住宅、特に注文住宅を所有すれば、はかり知れない満足が得られるでしょう。「えっ、あんた注文住宅建てたん」、注文建築で家を建てたら、承認欲求がさらに満たされることでしょう。
最大のリスクは間違った住宅会社選び
でも、リスクがあることを忘れてはいけません。
「最大のリスクは、住宅会社の選び方を間違ってしまうこと!!」
「もし、無責任な会社を選んでしまったら!」。住んでみて、いろいろ不具合が出るかもしれません。構造体に不具合のある住宅なら、家族の命に危険がおよびます。熊本地震で証明されました。
「もし、お客様の利益ではなく、自社の利益を最優先する会社を選んでしまったら!」。あなた様が稼いでも、稼いでも、建てた住宅会社へ、将来に渡り所得移転がおきます。気づきませんか?そのような仕組みを、こっそり構築している会社は、けっこう多いんです。
リスクを説明されずに、「家賃と同じ支払いで家が買えます」。このように説得されたら、要注意じゃありませんか?
新築一戸建ての購入で失敗するケースのひとつです。「この広告に、『家賃と住宅ローンの支払いが同じ』って書いてるよ。パパ家買おうか」。このレベルの住宅知識で、住宅展示場や、住宅業者を訪問したら、海千山千の担当者に、ソッコーで説得されるのは間違いないでしょう。
(この記事は設計部の廣田が書きました)