BLOG 匠建枚方 新築ブログ
高品質の住宅って書いてるけど本当に上質の住宅なの?
証拠がないのに高品質と勘違いする購入者
住宅業界あるあるシリーズの第三回
「高品質の住宅を低価格で提供しています」
これって、本当でしょうか?
「なるほど」と評価できるウェブサイトがある反面、「どうなのかな・・・」、首をかしげざるを得ないホームページが多いのではないでしょうか。
この「上質」「高品質」「高性能」ほど、軽く、そして便利に使われている言葉はありません。
ハウスメーカーや工務店、不動産仲介業者のホームページをご覧ください。根拠がないのに、「上質」「高品質」「高性能」のイメージの良い言葉が並んでいますよね。
「証拠」「根拠」がない、あいまいな情報に、私たちは自らが踊らされて生きています(笑)私は子供の頃からずーっとそうです。テレビを見ると分かります。客観的な証拠を示さないことがほとんど。それでもテレビの威力で私たちは真実だと思い込みます。民主主義の裁判は証拠がないと相手にされませんが(汗)
「エビデンス(証拠)があって初めて主張が成り立つんやぞ!」、大学では教授にうるさく注意されてきたのに、データが不正確、もしくはデータのない主張でも、卒業したら受け入れてしまうようになるんですね(悲)
やはり、損をしないためにも、疑う習慣を獲得する必要がありそうです。欧米では当たり前のクリティカルシンキングを、住宅購入者だけでも身に着けましょうよ。
コスパの良い住宅が手に入りにくい理由
それでも、テレビや雑誌の影響を受け、自らが錯覚し、お店に行ったり、モノを買ったりするのはいいと思います。給料が30年変わらない、実質賃金が平行線。将来不安になるのもしょうがない。国民がお金を使わないから経済が停滞しているのか、企業が賃金を上げないから経済が停滞しているのか、私にはよくわかりません。
お金を使わないと信用創造の効果で次の人の所得、その次の所得にならないのは、すごく理解できます。テレビ、メディアの影響力は超強力。アピール上手の企業に無駄遣いさせられているとは思いますが、それでも国民経済はおかげで多少は潤っているのかもしれません。
では、住宅購入者は、ウソやねつ造によって失敗してもいいのでしょうか?
新築住宅の購入では、経験不十分で、圧倒的に損をされる方が多いと感じています。
お金持ちは、承認欲求が強い傾向がありそうです。名誉欲を手に入れるためには、同じ注文住宅でも、当社の2倍もする高額の注文住宅を購入することは苦にならないでしょう。
でも、それ以外の方は、住宅は慎重に購入された方がいいと思うのですが。宣伝や言葉を丸呑みして、何百、何千万円も損をする必要はないでしょう。今まで節約してきた苦労が「一瞬でぱぁー!」
お子さまがいる家庭は特にそうです。安全に住める家を手に入れてください。「安いから」「〇〇に近いから」で判断される方が非常ーに多いと思いますが、施工実態を調べてくださいね。
構造体に欠陥があれば災害の時に家族の命が・・・。防水・断熱性能に問題があればシロアリが・・・。これは一例ですがこれだけじゃーありません。施工に不備があればリフォーム費用も割高になるし、建て替え時期も短くなるのです。結果的にその時は安く買ったと納得されていても、将来振り返ってみれば「割高住宅だったよー(‘;’)」と気づいて、後悔する恐れがあるのです。住宅業者は「よっしゃ、予定どおりやな(^^)/」。これも住宅業界あるあるです。
住宅の営業さん、自社の利点しか主張しません。その結果、買い手が比べるのは、各会社の利点のみ。欠点や業界事情を知らないまま、各社のメリットのみで判断されるのでしょう。これじゃー、コスパのいい住宅が、なかなか手に入らないのも無理ありませんよね。
いま検索したらこんな記事を見つけました。
「大手ハウスメーカーの施工=高品質ではない!? 現場の実態とは」
自社設計・自社責任施工を掲げていても、外注業者は一つの現場あたり数十社に及び、忙しい年度末になれば外注業者からさらに外注された孫請け業者が現場に入ることが日常的です。つまり、どんなに有名な大手ハウスメーカーと契約したとしても、現場で施工しているのはハウスメーカーの社員ではなく、契約工務店やさらに下請け、孫請け業者なのです。
下請け時代、「大手ハウスメーカーなら、施工しているのも一流の業者さんばかりなのですよね?」と尋ねられたことがあります。残念ながら大手ハウスメーカーの契約工務店だから技術が優れているという根拠は、全くありません。また家の値段に比例して腕のいい業者が現場に入る、ということもありません。大手ハウスメーカーの建物の品質は均一だろうという話にもなりません。(出典:幻冬舎ゴールドオンライン)
最近書いたブログを参考に、業界の真実を勉強してくださいね。
(この記事は設計部の廣田が書きました)